過去の資料

仕事の関係で、自分が生まれた頃(昭和43年)の土地値を知る必要性が生じ、尊敬する大先輩に相談したところ、何と大先輩の事務所には過去の資料が、路線価図も含め多数保管されていました。
これは非常に素晴らしい事だと痛感致しました。
過去の土地値と言っても、最近はネットである程度過去の情報の入手が可能です。例えば、僕の地元で地価公示標準地が設定されたのは昭和49年ですので、その時点までなら自分でもネットで情報収集はできます。
しかし、それより前になるとピンポイントではなかなか困難です。
普段、そこまで古い情報を得る必要性に迫られることが少ないため、当然に過去の資料の保管について真剣に考える機会も少なくなるのですが、このような機会がありますとその重要性を痛感致します。
今とは違い、古いものは分厚い書籍も多いので、維持管理も大変で、処分される方も多いでしょう。
ちなみに兵庫県の鑑定士協会では阪神淡路大震災で多くの資料を失うこととなったそうです。
これからも不動産鑑定士の業務が続く限り、将来に向けて過去の資料の保管を真剣に考えて行かなければならないのではないでしょうか。失くしてしまえば取り戻すことができませんので。
まずは自分ができるレベルで対応していこうと思います。