95ページ目

7日目最終日:旅夫婦

オーバーヴェーゼル→フランクフルト・130km(計2,000km)・18℃・曇り

窓を開けると、明るさはあるものの、しとしと降る雨。。
今日は最終日、フランクフルトまであとちょっと、ママを生かして無事に連れ帰ることを達成しなければならない。

北海道の朝飯で、イクラの盛り放題はあるけど、、
キャビアの盛り放題は、も~ぶっとんどるなー。
あまりにあまりなので、宿帳に満足の旨しっかり記載して宿を出る。



このホテルで、数度か挨拶した韓国人の老夫婦がいる。
どう見ても大会社の会長さんか、大学の大先生か、、既に引退後の夫婦旅行だろう。。
うかつだった。。
日本人かと思い、目を合わせたら、ちがってて、、更に相手は日本語で話しかけてきた。。その時代の方には気を使ってしまう。。

この旅では、ぜんぜん日本人が来てなくて、なにか肩身が狭い思いがあった。。
もしかすると、レストランの席は韓国の方より悪かったのかもしれないとも。。
ただ、この韓国人夫婦は日本語で優しく挨拶してくる。。
こちらはバイク旅で綺麗な恰好はしていない。それも含めてやや劣等感も感じ、歴史的なことも含めて、この方々には気を使っていた。。

最後の旅支度、駐車場でバイクに荷物を積み込んでいる所で、その夫婦に再びお会いした。
「バイクで来たの?すごいねー!」「イタリアまで行ったの?!あなたストロングねぇ~!」
今までとは雰囲気が一変、相手の態度が変わった。
無口だった奥さんもフレンドリーになって、言葉は日本語ではなく、お互い英語で。

あの夫婦も気を使ってたんだ。
これでお互い東洋から遥々ドイツの古城ホテルまでやってきた旅夫婦同志になれた。
今、日本の力は弱いのかもしれないけど、こういう旅をする者もいる国民ですよと、せめて言いたかった気持ちが自分にあったのだろう。
すっきりした最終日の出発になった。


昼過ぎには無事バイク屋着。
計2,000kmのトリップメーターを確認し、問題無し、エンジンオイルは替えてないよ!
日本人ライダーは無理しない。新車を貸したら、うまく慣らし運転してくれる。
それぐらい思ってほしい自信満々の返却で、スタッフトムとも笑顔で別れた。

海外ツーリング、それはどこかで感極まるウルウルタイムがあるものであったが、今回はナシ。(笑)
何か特別なことがあったとは思わないが、何か進展はあった気がする。。
タンデム、その言葉の響きは昔から変わらずいいな。

今回はとりあえず、ママに俺のジャケットとパンツを着せたけど、次回があるならもっと恰好良く女性ライダーに仕上げる必要がある。
あと、シェーンブルグでのせっかくシェリー酒を飲み干せなかったのが心残り。。次回は胃袋計画も必要か、、

フランクフルト空港のサクララウンジでシャワーを浴びてカレーライスを喰い、成田空港の乗り継ぎで寿司を喰い、いよいよ日常へ。
無事、ママを生かしたまま連れ帰りました。
「約束のスイス」任務完了!




欧州タンデムツーリング。オススメ度100%、難易度まあまあ。
タンデムの良い所は本文に記載のとおりです。海外のホテルは1室料金なので、一人泊と変わらないし、レンタルバイクの料金が変わるわけでもないので、費用的には食費と航空券だけの問題ですね。
以前より道(路面)は綺麗になってます。スマホ機能も進んでます。都会以外では日本の道を走ってるより安全ですし。難易度まあまあについては、タンデムそのものの問題、乗り降り、Uターン、タイトな九十九折りには注意。。あとは体力と視力の衰え。。(笑)
さあ、日本の中高年の皆さん、せっかく免許持ってるならどんどん行っちゃいましょう!55歳のライダーより。