3ページ目 | 2023欧州バイク旅4

2日目:1997年、どうでしょう

ミュンヘン→ファドゥーツ・300km・25℃・晴れ

今回の旅は、タンデム(2人乗り)ということで、新型のインカムを購入し、通話と音楽が同時に聞けるという、まあ今時のツーリングスタイル。
昨日のうちにスマホに地図を追加したりしてたら、日本語の音声案内も聞こえる便利なマシンに仕上がって、2日目は快適にスタート!


遠くに雪の残る山を見つつ、田舎道を2時間ほど走り、定番のノイシュバンシュタイン城に到着。
馬車に乗るとモーター音?、、馬車にはHybrid号と書かれてましたわ。お馬様に過酷な労働は強いれないとのこと。(笑)
ここはディズニーのシンデレラ城のモデルとなった所で、これも聖地巡礼の一環。


但し、ここは観光地的、景色的には良いものの、城内を見学すると、ん~、、なので失礼ながら、我々には旅序盤のザコキャラ。
ただし、遠くに城が見え始め、その城下駐車場に辿り着いた感は、まさにバイクツーリングの醍醐味。なので目的地からは外せないですね、特に初めてのママには必須アイテムの観光地だ。

今回の旅では、ほんと中国人・韓国人が多く来ていて、なのに日本人はぜんぜん来てなくて、、どこでも負けた感満載。。
でもさすがここには数名の日本人がいて、お互い珍しかったのか、そんな会話をした。
城から出ると馬車乗り場までの間に揚げドーナツ屋が、それがプリンとドーナツのハイブリッドのフワフワで最高にウメ~!



俺が初めてヨーロッパをツーリングしたのは2004年、既に世の中もわかった34歳の時。
その頃はまだナビやスマホは無く、地図帳を見ながらの難しいバイク旅だった。

じゃあなんでヨーロッパに来たかというと、「水曜どうでしょう」を見たから。
奴らがネルトリンゲンにもノイシュバンシュタイン城にも行ってたので、それなら行けるなと目的地にしたのであって、要はどうでしょうの聖地巡礼オッカケ旅だった訳です。(笑)
奴らがここに来たの1997年。それはフランスの通貨が未だフランの時代、、奴らは各国の通貨を持って地図帳を見ながら走ってます、、ほんと奴らは偉大ですよ。。

ということで、俺はこれまで計3回ヨーロッパに来て17カ国をバイクで巡ったが、今日はそのとりこぼしである18カ国目の小国リヒテンシュタインを目指す。
当然そこも、どうでしょうの聖地だ。


チロル地方に突入、ここからドイツ→オーストリア→スイス→リヒテンシュタインの国境が続く。
国境は、旧施設が残る所、橋を渡る所、旗と看板だけの所など色々、それはそれで面白いルートである。

さて、どうでしょう班は、このリヒテンシュタインで、宿のフリッツ氏と絡み、泥酔し、しぼんだプーさんにガスを入れてもらった、という逸話を残している。
今日は、その宿「ガストホフローウェン」に泊まってやろうというわけだ。
今時、色々な情報がネットに出てるので、ほんと旅の仕方に大きく影響してしまう。(笑)



宿にチェックインすると、デラックスルームにアップグレードするか?と聞くので、快くおおきに。
部屋に案内される途中で、「この宿、日本で有名やで」と言うと、「それはよく知ってる。」とのこと!
で、部屋に入ると、大泉が酔ってからんだシャガールの絵(本当はミレー)の部屋だった。(笑!)
この宿には多くの巡礼者が来てるみたいで、日本人にはアップグレードと言って、この部屋を案内してるみたいだ。



残念ながら、ロケから26年たって、既にフリッツ氏はおらず、シェフも変わったので大泉が目を剥いてウマイ!と言ったエビ料理も無くなってたけど、隠れどうでしょうファンは、ひそかに誉れを感じれた夜でありました。




・ノイシュバンシュタイン城は、公式サイトからチケットを買えます。見学は各言語で時間が決まっており、日本語案内のラジオを貸してくれるコース時間が限られてますので事前手配のこと。
・ガストホフとは、すなわちゲストハウスで、通常は安宿です。でも、小国リヒテンシュタインはリッチな国であり、かつオーウェンはロータリークラブ指定でもある四つ星で、この旅で一番高い宿でした。宿泊4.6万円+夕食4.0万円、それでも巡礼者は来るんですね。