4日目:灼熱の地中海
ピサ(イタリア)→ニース(フランス) ピーカン・242km
おやつセットみたいな朝食も楽しくなってくる。
どうも自分が陽気になってきているのに気づく。
ようやく旅に慣れてきたのか、イタリアのせいか。
さあ、今日は地中海を走るぞ。
スーパーマリオのおっさんにも元気にバイした。
とりあえず都会ジェノバを過ぎるまでは上道でと決めていたが、
青い海が見え隠れして、早く下道を走りたくてたまらない。
うほ~っ!最高!
この風、この景色、このワインディング。
Tシャツで走ったが、腕が焼けて1時間ともたなかった。
再びメッシュレザーを着込んで走る。
突如眼下に現れた大都会。
街中へと入るが、迷路のようなつづら折り。
ラジエターが回りっぱなしで、もう汗ダク。
バイクを寝かせて回ろうとした時、ここかっ!!
と気が付き、駐車場へ逃げ込んだ。
「これはF1のローズコーナーか?」
「そうさ、アレジやバリチェロや・・・」と、よく教えてくれるが、十分わかった。
それより、あ~とうとう来たか~。いや~まいったな~。
ほんと、うれしく、笑ってくる。
しかし、次なるポイントへと心がはやる。
十分に車間をとり、カメラ片手にスタンバイOK。
さあ!いくぞ。
時速300kmの1/5、口では「ファーン」とエキゾーストを響かせて!
ここを走りに来たのよ、ここを!
いや、しかし、この暑さには耐えられない。
この街で、タキシードでカジノ。ありえない。
早々にモナコ離脱を決意!
目的達成のせいか、暑さのせいか、
昨日走りすぎたせいか、地中海のせいか、
ぜんぜん走る意欲が無くなる。
もーバイク止めて、泳いだろ!
ライダー失格を自負して、そそくさと隣町ニースへ。
どう見てもボロホテルを選び、ガレージもあるし交渉。
それでも国際的リゾート地、値は高かったが、
ショーン・コネリー(007)似のおっさんが気がいいので決めた。
泳いだ、泳いだ、2時間ぐらいも。
よく浮くし、辛くないし、最高に気持ちの良い海だ。
走ってる時、散歩してる時よりも、一層視界が広くなった感じがする。
何で俺はここで一人で泳いでるのか?と考えるのがこれまた楽しい。
もうすっかり豪気になってしまい、今日はオープンレストランでコース料理を頼んだ。
地中海物が食いたいとアレコレ注文を付け、
出てきたスープは、クラムチャウダーの濃いやつ。かなりうまい。
すっかり酔っぱらいとなり、街中も賑わい続けていた。
でかいベンツが席の横で減速したとおもったら、
007のおっさんが俺に手を振っていた。(よく見つけられたもんだ。)
こんなに月光の綺麗な海。
さすが、コートダジュール。