4日目:お金を使いすぎないように

ベネチア→(サンマリノ)→ローマ(イタリア)・594km・土砂降り・14~20℃

6時に目が覚め、ベットに横になったまま、モタモタとルート選定。
そして何やら、出発前に持たされたチビからの手紙を開けてみる。


作詞息子、タイトル「がんばれおまもりうた」とのこと。
ウチのには、男の修行に行ってくる。と言ってあるので、そう理解しているのだろう。。


娘のには、2枚とも、お金を使いすぎないように。と書かれている。。
ウチのがそんな事を言い聞かせてるようには思えないが、女の遺伝子だろうか。。

ま、ひとまずは、ややほっこりしてのスタート。
そんな歳なっている、無理はほどほどに。。


ベネチアから、橋を戻り、海沿いを南下するが、
そこは観光地でも大自然でもなく、臨海工業地帯。
程なく大粒の雨がポタッときて、すぐにレインウェアを着たから良かったものの、土砂降りに会う。

トラックの多い産業道路で大雨。。どうしようもない。
かれこれ昼は過ぎ、これじゃルート選定の甲斐もないが、考え直す余裕も無く、とりあえず山方面へ。
非常に厳しいつづら折りに、体はガチガチ、バイクはフラフラ。。

もう通り過ぎようかとも思っていたサンマリノ。
道沿いにバイクの駐車場を見つけてしまったので、反射的に止まってしまった。
休憩も必要なので、ちょいと見て行くとしよう。


なになに、そういやいつかTV見た記憶のある街並み。
土産物屋が建ち並ぶ石造りの要塞都市。
雨ながら観光客も多く、な~るほどといった感じだ。

とにかく、この国は歩く歩く、登る登るしかない金毘羅さん。
レインウエアの中はムレムレ。。
頂上からは霧で何も見えず、雨男にとってはデジャブにも思える。

来る前のイメージでは、尊厳な宗教国?サンマリノGP、きっと金持ちの国。
来てわかったのは、キティちゃんの土産物ばかり。イモラサーキットはサンマリノに無い。。
とりあえず、未体験国を1つ追加。ヘルメットに貼るステッカーを購入して任務完了。


しっかし、雨はやまない。
プラハのシールは水を吸ってペロンペロンで付いてる。
買ったばかりのミシュラン地図はボロボロ。

そんな中、GPSナビだけがパワー炸裂!
雨の中でバイクを止め、地図を確認。それをせずに済むなんて、なんと素晴らしいことか!
何故これまで地図だけで海外を走れてたのか不思議な程だ。
便利を知ると人はもう後戻りできない。


でも、山に上がれば、当然下らなければならない。
晴れていれば快適な道のりなのだが。。
ようやく山裾まで出てきたところで、もう既に夕方4時。ローマまで未だ250kmを残している。。

ま、本日の日没着に関しては想定内として、それが正しかったことを喜ぼう。
実は、明日の日中にローマ観光する予定なので、今日は街に出ないのだ。
宿を確保できている限り、急ぐ必要はなく、カプチーノでひとやすみ。


この旅で、ローマ観光だけはそれなりに時間がかかるだろうとネックだった。
ZTLによる進入不可。その間、バイクはどうする?
皮の上下とブーツ、それを脱げばさすがにバイクには収納できない。

ネットで探せば、街中にも郊外にも、さすがローマにはホテルがいっぱいあるが、、
(荷物を預け+ガレージ付き+街中への交通)×安心して観光×そろそろ疲労ピーク+値引率▲50%=シェラトンとなった。
但し、そこは郊外のインターチェンジ脇にあって、周辺にレストランは無いという口コミ。
ホテルでメシを食えば値引率以上の負担覚悟であるが、今となれば屋根裏部屋じゃなかろうことも楽しみだ。

そんなわけで、無難な襟付きシャツとパンツの荷物が増えたが、
娘の忠告にも関わらず、今晩は世界標準のリッチなメシを堪能するつもりだ。


夕暮れのローマ市内に入り、予約時の記憶の地図でホテルに到着。
屋内ガレージには何故か入れてもらえず、そこに停めるよう指示されたが、 終日ベルボーイが居る横なので安心だ。
明日も停めてて良いと言うし、何よりきっと数十ユーロの駐車場代がタダになった。

しっかし意味不明!このホテル、相当大きいくせに、フロント脇にバーレストランが1つあるのみ。。
しかも、大音量での生演奏、中国人観光客の軍団、これじゃリッチメシどころじゃない。。
それに、みんなGパンとTシャツ。。庶民の観光ホテルだ。

結局、タクシーに乗り、そこそこ走って見つけれたのはピザ屋。。。
さすが本場という食べ応えではあったが、食費よりタクシー代が倍かかってしまった。。

娘よ、パパは駐車場代やタクシー代を気にしている程度の男だ、無駄遣いはしてないと思うよ。。



 

海外バイク旅のウンチク(その4)

 旅にコスト管理は欠かせない。どこかのガイドブックに買い物するなら値切ってみよう!と書いてあるかもしれないが、そういう問題ではない。
 ツーリングでは、メシ代、ガソリン代、宿代と避けきれない出費が基本で、それらはまず相手提示額のとおり。それを見て現地の相場を思い知るしかないが、基本的にEUは何でも日本より物価が高い。それに、数か月前まで1ユーロ=100円だったものが、今では1ユーロ=130円に戻ってしまった。
 とはいえ、そんなこといちいち計算しているかと言うと、気にしてられない。わかっているのは、出国の時に替えたキャッシュの額とその残り。カードで使った分については、もういくらになっているのかわかるわけもない。。

 EUで使えるクレジットカードはVISAとMASTER。というか何をするにしても、宿にチェックインするにも、税金を返してもらうにも、それが必要だ。
 観光地では、時々JCBの印を見るが、旅全般には使いものにならない。ましてやアメックスやトラベラーズチェックが使えるだろうと思っていくとドツボにはまる。
 今回行った限り、決済は全てサインではなくPIN入力になっている。それは、日本でも同じだ。

 前書きが長くなったが、旅の前に必要なことは、クレジットカードの残利用可能額の確認。それと必要以上に利用限度額をアップしておくことだ。
 前に一度、セキュリティが掛かり、決済できなかったことがあるので、一応、その期間は海外で大きな利用をするかもしれないので、ロックを掛けないようにも要請する。
 使うつもりはなくても、レンタルバイクの場合、結構なデポジット(保証金)が必要だったりするし、仮に事故等のことを考えれば、クレジットカードは命綱だ。

 また、詳しくは知らないが、前は銀行のキャッシュカードにインターナショナルの印があれば、現地ATMでキャッシングできたが、今は無くなっているらしい。となれば、クレジットカードでキャッシングするしかない。
 今回の旅でユーロ以外の通貨を要したのはチェコだけ。観光地に入ればユーロも受け入れてくれるようだが、飲み水を買ったりもするので、一応、クレジットカードで5000円程度のキャッシングをした。天候等の都合で、どこの国に向かうかわからないEUツーリングの場合、とにかくクレジットカードは便利だ。
 
 なお、クレジットカードだけ頼っていては痛い目に合う。何と言っても最後の頼みの綱は現地通貨だ。
 それはこの旅の最後を見ていただければわかるが、最後の空港にたどり着くまでは、それなりのキャッシュを持っていることが必要だ。