7日目:アルプス越え

ツェルマット(スイス)→チューリヒ(スイス) 雨・340km


街は谷間にあるため、未だ陽は差してこないが、
部屋の窓から見える朝の街並みは静かで綺麗だ。

早々にチェックアウトして、朝一のケーブルカーに乗る。
山歩きのオバチャン軍団のキャーキャー振りは日本と同じだ。

岳はやや雲をかぶっていたが、マッターホルン完了。
我がバイクちゃんが心配だ、さぁ戻ろう。


山へ向かおうとする人並みの中で、バイクはきちんと待っていてくれた。
ナップに入れ損ねた非常食のポテチもきちんと落ちていた。
それを拾い上げ、いっしょに連れて行く。

標識に→Obralppとある。
地名なのか、オーバーアルプスという意味なのか?
いよいよ山越えのようだ。

目の前にはフルカ峠。
自動車はここから電車に乗せて山を迂回するようである。
バイクも乗せれるというが、20kmを50分かかってしまう。
貴重な体験ではあるが、時間が・・。


電車を見送り、再出発!
しかし、これが裏目。
走り出して5分もたたずに、周りは真っ暗、土砂降りとなった。

道幅の狭い急傾斜のつづら折りで、完全な峠越えだ。
霧の切れ間には、氷河?の溶け出し等が見え、
晴れの日に走ったら、ここが一番絶景だったかもしれない。

結局、1時間以上費やしてしまい、
おまけに寒く、指先の感覚は既に無い。
街まで出て、温かいスープで体力回復を待つ。


その後は、なんとか天気も持ちつつ、
快適なアルプス越えとなった。

マイエンフェルトに着き、案内で日本語のパンフは無いか?と聞くと、
ハイジだろ?!と色々教えてくれた。
やっぱ、ここには多くの日本人が同じことを聞きに来てるみたいだ。



ハイジの家までは、歩いてしかいけない。
再び雨は強くなり、ヘルメットをかぶったまま歩く。
上下レインスーツの内側には皮を着ているので、もう最悪な蒸せぶりだ。

着くと、日本語表示まであって、なんと入場料がいる。
サイフはバイクに置いてきたし、ビショヌレなので、外から見て引き返した。

どうせならオンジの家まで行きたいが、この状況では無理。
それにオッサン一人で行くところじゃないな。


天気予報では、もう雨の八方塞がりである。
とうとう旅の目的地も無くなってしまった・・。
明日のバイク返却までに最短帰路をとるか否か。
悩んだあげく、やはり欲を出して、高速を迂回しチューリヒへ。

ここまで来ると慣れたもので、この日もホテルを値切ってやった。
ジュネーブのような独特の感じは無く、居心地は良いが普通の都会だ。

日曜日だからか、歩行者天国は賑わっており、
買い食いして、飲んで、ホテルに戻った。
都会には特に見るべきものは無く、旅の終わりが近づいていることを感じる。