6日目:とうとうやってしもたぁ~!

ニューヨーク→ウォータータウン・315M(504km)・雨・68°F(20℃)

さて、休養にもなったNY観光を終え、
今日は第二の国、カナダを目指す。

大都会への朝渋滞を逆に見ながら、
優越感にて一路北上、体調はすこぶる良好である。

しかし、しかし、この後は雨。。
左前方には、見たことの無い黒雲がとぐろを巻き踊っている。
あの光景は今でも忘れない。

あとで、激しいヒョウが降っていたが大丈夫だったか?と言われ、
またもニアミスセーフだったことを知る。
だが、その黒雲をやり過ごした後、
突如、不幸の賽の目が出たのだ。


フリーウェイを時速70M(112km)にて走行中、

エンジンランプ点灯、即エンスト。

惰性で路肩へ。

高鳴る鼓動、全身がピリピリ緊張している。
(うお~、4度目の海外で、とうとうやってしもたぁ~!)
サイドスタンドを立てようとする足も震える。

エンジンを再始動してみるが、かからない。
オイルの量良し。変なニオイ無し。ケムリも無し。
(エンジンが焼き付いたか、内部が壊れたか、もうわからん。
莫大な修理費、それより旅は終わったのか?最悪や、、、)

もうカナダ国境まで大きな町は無く、ここは田舎である。
なんとか携帯の電波はあったので、イーグルライダーへTEL。
状況は説明できていると思うが、何の担当者が対応してくれてるのか、
どういったニュアンスで理解してくれてるのかがわからない。

とにかくTELしてても、指示が出てこないので、
こちらで対応して掛け直すこととした。


しばらく、エンジンを冷まし、再始動。
掛かりはしたが、すぐに止まる。

一番怖いのは、再度動いて、さらに悪くしてしまうことだ。
修復不能になるのは痛いが、ここじゃ危ない。
幸い、フリーウェイを下り、ガソリンスタンドへは近かった。
但し、こちらのスタンドはコンビニがあるだけで、修理サービスは無い。

偶然居合わせたポリさんに事情を話し、バイクを見てもらうが、こりゃダメだ的に言われる。
それならば、申し訳ないが、僕ではうまく状況と場所が説明できないので、
イーグルライダーへのTELを代わってもらえないか?

というわけで、なんとか彼のTELにより、
修理工場までのトラックが手配され、ここで待つこととなった。
その後も、コンビニの人に電話を代わってもらいつつ、
情けない3時間待ちで、ようやく救世主が現れた。



なんとも、ここに来て、トラックでドライブするとは思っていなかった。

もう、こちらも必死だったので、彼の名前も覚えていないが、
道中、色々と気遣ってくれて、家族の話とかしてくれる。
音楽は好きかい?と、サーフィンUSA♪が爆音で流されたのにはマイッタ。。

仕方が無いので、それを口ずさんでみせる俺も俺だが。。
トホホ。。。

最寄りのハーレーショップを目指し、カナダ方面へ走っているのが、少しの幸い。
逆戻りとなれば、さらに心はすさんだだろう。。


こんな僻地に、よくもハーレーショップがあったもんだ。
閉店にギリギリ間に合い、2人のスタッフが即対応してくれた。

ひととおり、バイクを拝見された後、
雨のせいで何かのコンピュータートラブルだろうが、ここでは直せない。
エンジンが掛かるということは、走って大丈夫だよ。
今日はこの街に泊まって、様子を見て、何かあれば明日TELをくれ。

ま、重大な故障じゃないことがわかり、
旅が続けれるとプロに言ってもらえたのは一安心だ。
しかし、心配性の日本人が色々質問すると、
忘れちまえ!忘れちまえ!の繰り返しには、閉口した。。


ハーレーショップの駐車場で、数周走らせてみるが、動く状況ではある。
調子には波があり、エンジンが落ちかける時もあるが、なんとか持たせれる状況。
ハイウェイで定速走行する分には問題なかった。

とにかく、今日はこの街で泊まろう。
ほんと、ひどく気疲れした。
一般モーテルは避け、レストランとバーのあるホテルへ。

なんと、この旅、醸造所等を周っておきながら、ここまでバーボンを飲まずで来ていた。
今日はさすがに飲みたい。

時差の関係で、夜になって、ようやく日本のハーレー関係者へTELが通じた。
アメリカのゲンコツバイクには、やはりこんなトラブルはあるらしい。
それを日本語で確認できたのは大きな安心だった。
仕方ない、あとはダマシダマシ走るしかないか。

酔っ払いの日記には、
「臨機応変であること。 自分のやっていることに自信を持つこと。
絶えず試されていること。 それは旅に出ないと確認できない。」
などと、恥ずかしくもバカなメモが残っているが、
バイクが風邪をひいた訳じゃあるまいし、一晩寝て治る訳が無いのに気づいていないのである。