ドローン鑑定

 私たちは、ドローン鑑定を不動産鑑定士(プレイヤー)と世の中(ユーザー)に広め、新たな価値観や市場を作っていきたいと考えています。
 但し、不動産鑑定業界における安易なUAV(無人航空機)活用の蔓延は望んでいません。
 技術とは、これを適正に使用できる能力を有する者が誠実に活用してこそ、その有用性が発揮されるものであり、コンプライアンス無視の使用ではUAV(無人航空機)単に墜落するだけの危険物であって、不十分な成果物提供は鑑定業界の信頼性を失墜させるものにもなります。
 そのため、この取り組みにおいては「特許」という手法を用いています。
 これにより、今までのような協会研修での情報周知レベルではなく、契約に基づき、弊社の業務ノウハウや成果を具体的に開示し、共有するということが可能となったのであって、その結果、その技術をもって相互向上を目指すという新しい展開(ドローン鑑定会)が始まった次第です。
 なお、そのような取り組みについては、社団法人ドローン不動産鑑定士協会を組成し、ドローン不動産鑑定士一級資格等を創設する形なども考えられますが、そのような手法はもう古いです。
 私達のドローン鑑定会は、各会員がクラウド的に繋がり、意思決定も行動も瞬時に行っています。法人格は有しませんが、不動産鑑定士協会やその連合会、自治体、関連業界等と対等にやりとりすることができています。
 ドローン鑑定は、特許(知財の活用)というわかりやすい単純な仕組みをもって安全と信頼性を確保し、あとは理念のある有志が自発的に動けば良いという体制を築いた結果、この短期間のうちに日本全国での活用を達成できたのです。

 そのような理念や方針により、ドローン鑑定入門セミナーは、単にUAV(無人航空機)に興味がある方への情報提供の場とはしておりません。
 このセミナーは、弊社及び会員の業務内容開示を含むものであり、その内容については守秘前提であって、既に当ホームページあるいは会員等より情報等を得て、具体にドローン鑑定の導入を検討しているという不動産鑑定士を対象に実施しているものです。

 なお、ドローン鑑定会は、令和4年1月より準会員(J会員)の受け入れを開始しました。
 J会員とは、フルスペックの空撮解析体制の導入に至らずとも、ドローン鑑定を業務活用していただけるパートナーシップ制度です。
 これにより、いちいち商標使用・特許成果の使用に関する契約を結ばずとも、ドローン鑑定の外注が可能となりました。また、ドローン鑑定を自社のサービスとして営業し、提供していただくことが可能になりました。
 よって、J会員につきましても、ドローン鑑定をご理解頂く必要がありますので、令和4年より準会員研修を開始しております。

入門セミナーの概要

 このセミナーでは、UAV(無人航空機)に関する雑学から鑑定評価実務レベルまで、色々と実態を見聞きしていただき、自身はドローン鑑定を本当に実践したいのか、その実現に向けての費用と労力に耐えうるのか、相互の連携体制にて取り組めるのか等も含め、入会の判断していただくことを目的としています。
 基本的には、ドローン操縦ライセンスの取得を予定されている不動産鑑定士本人が受講者となりますが、今後の業務体制を検討いただくため、補助者同席での受講も可能です。
(なお、入会後における会行事への参加、会員間の連絡や問い合わせ等については、補助者を窓口とすることは認めておりません。但し、実務演習等への参加はOKです。)

【場所及び日時】
 令和4年度より、受講希望者があり次第の個別開催とします。
 WEB開催(ZOOM)または弊社事務所にて3時間程度です。

【セミナーカリキュラム】
 ①ドローン業界の現状と鑑定評価の課題
 ②ドローンの導入(ライセンス、機材、許可承認、保険、ソフト等)
 ③ドローン鑑定の概要(現地実査、個別分析、要因明細、付属資料)
 ④実例紹介
 ⑤ドローン鑑定会と特許の概要、今後の展開
 ⑥空撮体験(WEB開催の場合は、機材紹介に替えます。)

【費用】
 1万円(税別)

【受講申込み】
 下欄の「お問い合わせ」より、お申込みお願いします。

ドローン鑑定会への入会について

【入会】
 入門セミナー等を受講し、必要な説明や審査を行った後、入会承認をもって入会となります。
 なお、令和4年度より、不動産鑑定士協会連合会の研修を受講いただいた方は、入門セミナーを受講したものとして扱います。

【会費】
 入会金、導入設置料、技術指導料等はありません。
 年会費は10万円(税別)で、初年度は規約に従い月割りになります。
 なお、当会では会員の寄与による表彰制度で会費を減免制度により、全員が会費無しになることを目指しています。

【入会後のカリキュラム】
 入会後は、導入編で業務体制を整え、その後は実務編を実施することで業務を行えます。

●導入編の案内(ドローン鑑定会の入会者へ)
  ⇓
●導入編の実施
 ①飛行ライセンスとドローンスクール編
 ②機材購入編
 ③保険加入編
 ④機体登録編
 ⑤飛行許可承認申請編
 ⑥特許編
  ⇓
●業務提携契約(特許実施許諾)
  ⇓
●実務編資料の提供
 ①-1  ルーティンワーク編
 ①-2  ミッション設定編
 ①-3  飛行計画登録編
 ①-4  空撮データ解析編 など
  ⇓
●実地演習

準会員について

 入会には審査があります。
 年会費は5万円(税別)です。初年度は規約のとおり半年割りになります。
 導入編・実務編等の実施や定例会等への参加はいただけませんが、総会や実地演習へは参加していただくとともに、空撮解析成果を基に独自の鑑定評価書を作成するための指南やノウハウ提供は行います。
 なお、準会員制度の運営結果として、準会員にも必要認識としてライセンスを取得していただくことになりました。よって導入編①-1飛行ライセンスとドローンスクールは実施します。

 準会員につきましては、以下の資料をお送りし、入会後に研修を受けていただきます。
 なお、準会員の募集は、同一都道府県内に複数の正会員が存在し、一定の業務秩序を形成しうる都道府県においてのみ、募集しております。
 
【研修カリキュラム】
 ①ドローン鑑定の現状(何ができるのか、どうやっているのか、どこまで達しているか)
 ②パートナーシップの意義等
 

●不動産調査実務者養成コース(ドローンライセンススクール)



 上写真は、ドローンライセンス取得講座の風景です。
 業務にドローンを活用するとは、まず第一に遊び心、次に新しい事へのチャレンジです。
 初めてドローンを飛ばした時、皆なんとも言えない緊張の後で、面白いと言います。
 この時代は、何でも直感的に使いこなすことが求められる時代です。その中で、着実に積み重ねられノウハウこそが、虎の巻やマニュアルと呼ばれるものであり、鑑定支援ソフトなのです。
 私たちは未知なる有志を求めています。私たちに賛同される方は、各会員へお問い合わせください。